共鳴する本
はやくはやくっていわないで/作・益田ミリ 絵・平澤一平 ミシマ社 歩くはやさで/文・松本巌 絵・堺直子 小さい書房 このところ、「急がなくていいよ」「自分のペースで」というように、ゆっくりと前に進むことを優しく説く本が多い印象を受ける。それは今の…
もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら/手塚純子 木楽舎 松浦弥太郎の仕事術/松浦弥太郎 朝日新聞出版 昨年の夏、出版社の方に声をかけていただき、流鉄流山駅のすぐ隣で本を売る機会をいただいた。観光案内所兼コミュニティスペース「machimin…
言葉を植えた人/若松英輔 亜紀書房 考えるコツ/松浦弥太郎 朝日新聞出版 文章を書くときは、ただひとりの相手に向かって手紙を書くような気持ちで。そのように教わって以来、読む相手を意識するようになった。それは、松浦弥太郎さんのエッセイに度々登場す…
共有地をつくる わたしの「実践私有批判」/平川克美 ミシマ社 ぼくらの家。9つの住宅、9つの物語/光嶋裕介 世界文化社 子供がプラモデルで遊んでいる。親に買ってもらった大切なおもちゃだ。そこに友達がやってきて、「面白そう、ぼくにも貸してよ」と言う。…
ボールペンとえんぴつのこと 銀座の小さな文具店/宇井野京子 木楽舎 エノグ屋の言葉集 月光荘のユーモアカードと色ポエム/月光荘 産業編集センター このブログで何度か書いているけれど、私にはひとつ実現させたい夢がある。それは「文房具屋」をつくること…
継続するコツ/坂口恭平 祥伝社 土になる/坂口恭平 文藝春秋 「大切なことは、続けること」この言葉を強く覚えているのは、意外にも、昔のTHE YELLOW MONKEYのドキュメンタリー映像でだ。ドラムの菊地英二が言っていたと記憶している。解散する前の言葉だった…
オールアラウンドユー/木下龍也 ナナロク社 詩集 幸福論/若松英輔 亜紀書房 移動中の電車の中での過ごし方の話。いままでずっと、本を読んでいるのが一番楽な過ごし方だと思っていた。しかし、意外と集中して読むことができない。ため息をつきながら鞄にしま…
下流志向/内田樹 講談社 最終講義 生き延びるための七講/内田樹 文藝春秋 子どもが学校での勉強を意識的に避ける「学びからの逃走」が起きている。そしてそれと同じ地殻変動の帰結として、大人になってからの「労働からの逃走」がある。内田樹は15年くらい前…
街場の共同体論/内田樹 潮出版社 複雑化の教育論/内田樹 東洋館出版社 内田樹「街場の共同体論」を本棚から引っ張り出して久しぶりに読んでいる。しばらく前に少し読んで、さすがだなぁと思いながら、それでも本棚で他の「街場の〇〇論」と混じって読みきれ…
雲ができるまで/永井宏 信陽堂 炉辺の風おと/梨木香歩 毎日新聞出版 エッセイが好きで、本棚に並んでいる本を分類していくと、エッセイが多いことに気づく。昔はむしろあまり好きではなかった。書き手の自分アピールが強くてツンと来ることが多かったからだ…
アイネクライネナハトムジーク/伊坂幸太郎 幻冬舎 マイクロスパイ・アンサンブル/伊坂幸太郎 幻冬舎 もう何年も前の話。当時よく行っていた自宅近くのパスタ屋さんで、ピザを注文した。何も特別なことはない、普段通りの光景。特に嫌なことがあったわけでも…
武道論/内田樹 河出書房新社 それからの僕にはマラソンがあった/松浦弥太郎 筑摩書房 走ることについて語るときに僕の語ること/村上春樹 文春文庫 ジョギングが趣味の一つだ。しかし昔から走ることが大好きで、ずっと趣味のように楽しんで走っていたのかと言…
あるノルウェーの大工の日記/オーレ・トシュテンセン 中村冬美/リセ・スコウ 翻訳 牧尾晴喜 監訳 エクスナレッジ デンマークのスマートシティ データを活用した人間中心の都市づくり/中島健祐 学芸出版社 ヘルシンキ 生活の練習/朴沙羅 筑摩書房 憧れる国は…
静寂とは/アーリング・カッゲ:著 田村義進:訳 辰巳出版 美しいとき/若松英輔 亜紀書房 「静寂」という言葉を好きな言葉として意識したのは、アーリング・カッゲの「静寂とは」を読んだ時だった。ただ周囲が静かな環境に身を置くことだけを考えるのではない…
レタープレス・活版印刷のデザイン、新しい流れ/碓井美樹 編著 パイ インターナショナル 活版印刷コレクション ビー・エヌ・エヌ新社 家づくりのつぼノート/ 西久保毅人/ニコ設計室 エクスナレッジ 「ツルツルよりザラザラ」。光沢のあるつるつるの素材より…
僕の好きな男のタイプ 58通りのパートナー選び/松浦弥太郎 講談社 松浦弥太郎の「男の一流品カタログ」/松浦弥太郎 マガジンハウス いままでの本との付き合い方を振り返ると、わたしにとって読書とは、言葉を通して「理想の男」になろうとすべく奮闘する行為…
コロナ禍日記/植本一子他 タバブックス そのうちなんとかなるだろう/内田樹 マガジンハウス あやうく一生懸命生きるところだった/ハ・ワン=文・イラスト 岡崎暢子=訳 ダイヤモンド社 コロナ禍で気分はモヤモヤしがち。外出するのに罪悪感を感じるようになっ…
ある2冊の本があったとして、それぞれを別々に読んだら気づかないことも、2冊を比較しながら読むことで発見することがある。もしくは、1冊目を読んだことで2冊目の印象がガラッと変わることもあるかもしれない。1冊目でAという気持ちに傾いたから、2冊…