コロナ禍日記/植本一子他 タバブックス
そのうちなんとかなるだろう/内田樹 マガジンハウス
あやうく一生懸命生きるところだった/ハ・ワン=文・イラスト 岡崎暢子=訳 ダイヤモンド社
コロナ禍で気分はモヤモヤしがち。外出するのに罪悪感を感じるようになったのは何で?遊びにだって行きたいのに。自粛警察が怖い、という意見と、気を緩めている方が悪い、こっちは我慢してるのに、という意見とがぶつかり合う。最近思うのは、外出自粛しようと我慢している人にとって、一番怖いのは他人に「気にしすぎだよ」とか、「別に大丈夫だよ」と言われることだということ。断って「不要不急じゃないってこと?」と責められるのも怖い。自粛しようとする自分の判断を否定されることほど悔しいことはない。
わたしは最近まで、コロナ禍の日々を綴った本を読むのが嫌だった。でもいまは大丈夫。そんな日々を過ごす他人に共感し、驚き、目を背けずに向き合いたい。ただ暗い気分になるのはまた嫌だから、「そのうちなんとなかる」「そこまで一生懸命生きる必要はない」なんて言って自分を励ましながら。この3冊を読んで、少しでも気が楽になったら嬉しい。