エッセイ
電車内でスマホを見ている人の多さに、なぜかうんざりする毎日だ。しかし、じゃあ本を読んでいたら良いのか、新聞ならOKか、と聞かれると、明確には返事ができない。これから紙媒体は淘汰されてタブレットオンリーになるのかもしれないし、スマホで得られる…
事務仕事の多さに慌てた一日だった。一つの作業を行っている時に、別のやるべきことがふりかかってくると、一瞬で焦る。そんな子供みたいなリアクション、もういい加減卒業して、颯爽と仕事はできないのだろうか。自分への期待が大きすぎる?いや、周りを見…
松浦弥太郎さんの「あなたにありがとう。」を読む。お守りのように大切にしている一冊だ。そこに「見返りを求めない」というエッセイがあって、それがいつも自分の胸を突き刺している。「自分はこんなに我慢してるのに」「自分がこんなに頑張ってるのに」「…
区長選の投票日だったので、投票所まで歩いた。投票所は自宅からあるいてすぐの場所にある。ストレスなく行ける場所にあって本当に良かった。しかし家を出た途端にぽつぽつと雨が降ってきて、傘を持たなくて大丈夫だろうかと心配になった。結果、投票を終え…
久しぶりのオフ。カレンダーをみたら、今月唯一のそれだった。こういう日は、あとで後悔してしまうくらい何もできないことが多い。今日もそんな一日になりそうだ。ただ、そうやって過ごす自分を認める一日にしたいと思った。窓からふと外を見たらジューンベ…
自宅前の百日紅が芽を出していた。寒い冬を耐えきり、ようやく顔を出し始めた感じだ。気持ちもぽかぽかとあたたかく、心地よい。しかしなんだか今日は風が強く、歩くのにも苦労した。なにごとも心地よいだけでは終わらないようだ。
松浦弥太郎さんの「ベリーベリーグッド」を読んだことをいかして今日、上機嫌に、周囲に気を配りながら通勤をしたら、いつもより少し気が楽になった。イラっとすることが減った。本を読むことの醍醐味はこういうところにある。あっと思ったら、翌日試してみ…
松浦弥太郎「ベリーベリーグッド」を久しぶりに電車内で読んでいた。その中で著者は、通勤ラッシュの駅構内を歩いているたくさんの人たちを観察してこう言っている。「ひとつ思ったのは、まわりの人に対してやさしい顔をしている人が誰一人いなかったことだ…
今日も昼間はやるべきことが多く、また慣れない仕事もあり、終始あたふたしていた。帰るころにはくたくたというか、ぼんやりとしていた。電車に乗っている時間がいつにも増して長く感じる。都内に住んでいてもこんなもんかあ。もっと颯爽と自宅と職場との間…
電車に乗りながら、この移動している時間を毎日足し算していったら、どれだけの膨大な時間になるだろう、と想像してぞっとした。1往復2時間と仮定したら、12日でまる一日分になる計算だ。この時間を貴重だと思って有効に使える人と、そうでなくなんとなく過…
駅前のロータリーで区長選の演説をしていて、その声の大きさにあやうく倒れそうになった。拡声器を使っての大声は騒音にならないのだろうか。聞く人のその時の体調によっては、暴行を受けるのと変わらない。端的に「うるさい」ということにこれだけの暴力性…
寒かった冬にじっと我慢してたくわえていた力を解放するかのように、ぐんぐんと葉を増やしていくブルーベリーを眺める。寝室の窓からの景色はいつも自分を静かに励ましてくれる。自分も力をたくわえなければ、そしてその力を出していかなければ、と思わずに…
再開発で自宅近くが大きく変わるというニュースをみて、なんだか自分が街から取り残されたというか、街に置いて行かれたかのような感覚に陥った。しばらく先の話だけれど、人も増え、景色もがらりと変わる。景色については、昔のままであってほしいというよ…
昨日の朝、大変な目にあったことを教訓に、今朝はいつもより少しだけ早く家を出た。そうしたら心にゆとりができて、目的地にも早く着いて、ゆっくりできた。こうやって余裕をもって一日を過ごすことを意識して習慣にできたら、きっと自分が生み出すものも違…
乗る電車のタイミングがまずかったのか、今朝はかなり混雑していて、目的地に着くころにはクタクタになっていた。朝からこれでは大変だ。夕方まで集中力がもたない可能性がある。ただそんなことを嘆いていても始まらない。明日から、何時の電車に乗るのが良…
朝、コーヒーをよく飲む駅ナカのパン屋で昼食用のサンドイッチを初めて買って、昼に食べた。チェーン店であるこのパン屋の惣菜パンは大好きなのだけれど、サンドイッチに関してはここ!という別のパン屋があるからなのか、うーん、ちょっと違うなあ、なんて…
蔵の本屋で店番。今日は月に一度の絵本のおはなし会で、子どもたちが来て絵本の朗読を熱心に聞いていた。「あさになったのでまどをあけますよ」繰り返される優しい声を聞きながら、朝が来て、窓を開けて室内に光と風と通す時の心地よさを想う。朝起きて窓を…
自宅のブルーベリーに芽が出てきた。ようやく春がやってきたのだと感じる。私の場合、街の桜の花よりも、自宅のブルーベリーの方が待ち遠しい。桜は、、、きれいなのは分かるのだけれど、皆が皆花見モードなので、「はい、そうですか」とつい背を向けたくな…
通勤の電車内。なんとかして席に座ろうとソワソワし、偶然目の前の席が空いてラッキー、とばかりに座れることによる快感よりも、座らないで立っていようと決めてしまった時の安心感のほうがよほど心地よいと、今日ようやく気づいた。本を読んだり、ぼんやり…
大学生に向けた「好きなことを一生懸命やろう。何か一つでも良いから熱中できるものを見つけよう。それが将来自分の武器となり、支えとなり、自身を特徴づける魅力を形成してくれる」というメッセージをふと読んで、自分にももっと大学時代に熱狂するものが…
三浦しをん「しんがりで寝ています」を買った。つい先日本屋で見かけて気になっていた本だった。あまり難しいことを考えずに気楽に読めるエッセイが最近無いなあと思っていたところだったので、今から読むのが楽しみだ。冒頭の「有識者緊急会議」からしてく…
慣れない経路の電車に乗るのは、なにかとストレスが多い。どの車両に乗ったら混雑を避けられるだろうか。駅の移動をスムーズにするには?そんなことを考えている。本当は何日もかけていろいろなパターンを試してみればよいのだろうけれど、それもなんだか億…
新年度。いつもと変わらずしれっと生きよう。そのような言葉に出会い、そうだよな、自分はそうやって淡々と生きたいのだ、ということを再認識した。特別感を感じている場合ではない。いつもと同じように、求められていることを愚直に実行する。そんなオトナ…
川越のゲストハウスちゃぶだいに出張。久しぶりに蔵造りの街並みを眺めて歩いた。目的地のゲストハウスは一番街から少し外れているにもかかわらず、朝行ったらすでに買い物客が集まっていた。毎月最終日曜日にマーケットを定期開催しているようで、ものごと…
昼間の仕事を終え、帰宅し、ふうとひと息ついたら全身の力が抜けて、何か大きな山場を越えたような気持ちになった。手帳を見ると3月最終週。ページをめくったら4月になるので、来週からは新しい手帳の出番だ。また新しい気持ちで1年を始める。明日、3月最後…
ここ数年はほとんど意識していなかった年度終わり。今年は少し大きな環境の変化があって、今日はその節目の日になった。「じゃあ、元気で」という別れのやりとりとはしばらく縁がなかったから、うろたえた。こういうムズムズ感は、いつまで経っても、何年経…
他人に頼られる人間になりたい。頼もしいね、と思われたい。最近はそういう想いが仕事の原動力になっている気がする。それが好ましいかどうかは人によって違うだろうけれど、少なくとも今の自分を支えているのは確かだ。正義を追求し、弱者を侵害から守る役…
未練がましく寒さ、冷たさをおしつけてくる3月の雨風が過ぎて、朝から雲一つない快晴。気分も晴れやかだけれど、それでもコートを脱ぐタイミングがつかめない。まだ早いだろうといつも通りコートを着て家を出る。昼休みにまたコートを着て外に出たら今度は暑…
週末のミニ古本市イベントに向けて、持っていく本をどれにしようか、あれこれ考えている。あくまでも「古本市」という体裁なので、お気に入りの、少々手垢のついた所有本を厳選して持っていこうか、とも思ったのだけれど、正直どうもしっくりこない。やはり…
いつのまにか3月も最終週。4月に周囲の環境が少し変わるといったこともなく、心がソワソワしなくなってもう10年以上経つ。しかし今年はちょっと違うようだ。4月始まりの手帳を持って心を新たにする社会人のように、嬉しいのだか楽しみなのだか不安なのだか、…