百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2024年3月7日

つまらない顔をしながら毎朝通勤電車に乗って仕事場に行くような大人にだけはなりたくない、と漠然と思っていたのが子供の頃だ。その頃の自分にとって遠く、遥か彼方の世界にあるような大人に、今なっているという事実に、たまに自分で衝撃を受けることがあ…

2024年3月6日

電車内で読もうと、本を選んでかばんに入れて家を出たのに、電車の中でその気分になれず、結局全然読まずに帰宅した、なんてことはないでしょうか。私はあります。割としょっちゅう。そんな一日を終える度に、しなくてもよい後悔をするのです。他に何か建設…

2024年3月5日

朝、いつもより早く家を出たら、職場に着くまでに少しだけ余裕ができた。なので職場に着く前にコーヒーで一服。何をするでもない、ただ温かいコーヒーを飲みながらぼんやりする時間が、やはり自分は好きなのだと思った。社会人になって間もないころ、営業で…

2024年3月4日

朝、地下鉄を降りて地上に出たら、心なしかあたたかさを感じ、ようやく厳しく辛い寒さと別れられそうだ、とほっとした。気づけばもう3月。本当はそうでなくては困るくらいだ。 それでも朝や夜はまだ油断できない。エアコンの風と付き合うのもいい加減終わり…

2024年3月3日

太原堂で店番。昼間、店に着いた時は比較的暖かかったけれど、すぐに寒さを感じるようになった、変な一日だった。 昼ご飯を食べた蕎麦屋さんで、常連客らしきおじさんが店員さんと話をしていた。その中で「ひな祭りですね」と聞こえ、それで今日は3月3日だっ…

2024年3月2日

ナツメヒロで本の入れ替え。作業中、来週からの企画展に参加する作家さんに会い、挨拶をした。作家さんと対面で話をしているといつも、自分が作っているものを自信をもって発表しようとする「気力」のようなものを感じる。今日もそうだった。穏やかで、ゆる…

2024年3月1日

昨日は昨日、今日になったら今日、そして明日も明後日も、やるべきこと、やらなければいけないと焦ることはたくさんあって、まるで時間を食いつぶしているような感覚に陥る。忙しい状態であることに満足していた時期は確かにあった。ただそれは、仕事がなく…

自分の身体を大切に

完璧になれない。だからいい 心が軽くなるヘミン和尚のことば/ヘミン・スニム著 おおせこのりこ訳 アノニマ・スタジオ ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方/マイク・ヴァイキング ニコライ バーグマン解説 アーヴィン香苗訳 親を亡くして初めて親の…

2024年2月28日

確定申告の書類を提出する一連の作業って、なんでこう億劫なのだろう。計算するのが面倒な作業は早めに着手して、簡単に提出できるようにしようと決意したのが昨年のこと。結果、面倒な作業はすぐ終わったけれど、提出方法が変わったのか、パンフレットを読…

2024年2月27日

複数のメールをバンバン送るのが割と得意だという事を昨日口にしたけれど、そうでもなかった、やはりそんなに自慢できるほどではなかった、と今日気づいた。舌の根が乾かぬうちに。本当に得意だと言うためには、よりスピーディーに、より正確に進めるために…

2024年2月26日

昨日があまりに寒く、雨が冷たく、気分的に少し参っていたからか、今朝の雲一つない晴天に、気分が晴れやかになった。相変わらず空気はやや冷たいけれど、どうってことはない。昼間の事務仕事を淡々と進める。昔は事務仕事に対して苦手意識を持っていたけれ…

2024年2月25日

Caffe Nilで出張本屋。朝、到着する頃に降り出した雨は結局まる一日やむことなく降り続けた。先月にも先々月にも負けないのではないかと思うくらい、寒い。風が強かったからだろうか。たまに本の表紙に吹き付ける雨水を拭きながら、本と雨との相性を考えた。…

2024年2月24日

BOOKSHOP TRAVELLERへ、本の入れ替えをしに行ってきた。先月から数えて4冊の本が売れ、少し棚が寂しくなっていたので、たっぷりと補充した。その後、店内の本をざっと見て歩く。祖師谷大蔵の本屋だからこその木梨憲武自伝。うーん、ぴったり。小学生の頃、「…

2024年2月23日

午前中、オンラインで打合せ。全体の進行を務める参加者の進め方がとてもうまくて、こうありたいと思った。自分がこのことについて答えなければいけないな、と思って準備しているちょうどのところでさっと水を向けてくれる。あらかじめ「これについて皆さん…

2024年2月22日

まだ2月だし、桜は早いんじゃない?というイメージだけれど、職場の前にある河津桜はきれいに花を咲かせていて、前を通るたびに「おお」と小さく感動する。それでも今日は、一日中雨がやみそうでやまない状態が続いて不快指数が高かった。傘をさすまでもない…

2024年2月21日

仕事を誠実に進めるためには、準備のための時間をおろそかにしてはいけないということを痛感した。まだ時間はある、今日じゃなくても大丈夫、と考えていると、いつの間にか時間は過ぎていき、当日がすぐ近くにやってくる。気づいた時はもう遅くて、時間がな…

2024年2月20日

朝、家を出てすぐにそのあたたかさに気づいて、なんだか急に一日のやる気がみなぎってきた。家を出るたびに憂鬱だった季節がようやく過ぎた感じだ。仕事場はまだ空調が効いていて、暑いと言っている人もいたくらいだ。どれだけ暑いと言われるような天気であ…

ぼくのコーヒー地図

ぼくのコーヒー地図/岡本仁 平凡社 コーヒーが好きだ。だから、コーヒーを飲みながらくつろぐ時間だけは、どんなに忙しくても、欲しい時に必ず確保できるようでありたいと思っている。ただよくよく考えたら、コーヒーそのものが好きというより、コーヒーブレ…

2024年2月19日

新型コロナウイルスにインフルエンザ。変わり種では溶連菌など。さまざまな種類の感染症が身近に潜んでいて、人間の心身を脅かす。そうした状況を怖いと思ったことが、実はいままではほとんどなかった。「馬鹿は風邪をひかない」を体現する人間だった。それ…

2024年2月18日

日曜日、本棚の整理をしながら「あ、この本まだ読んでなかった。これはまずい」とか、「結局ページをめくらないまま何年も経ってしまった」とか、いろいろなことを考えている。例え読んでいない本でも、その本を手にするまでのストーリーが頭に浮かぶと、急…

2024年2月17日

朝イチで美容院に行ってから、蔵の本屋で店番。2月に入ってあたたかさを感じていたから、今日の風の冷たさにはこたえた。本を読み、うとうとしながら、本を売ること以外に何があったら来てもらえる本屋になるだろうか、と考える。今自分がそうしているように…

2024年2月16日

事務仕事をしているときの癖がある。例えばメールを書いている時。宛名を入力して、件名を書いて、本文を書いて、一通り終わったら、宛先のアドレスに間違いがないか、件名や本文に誤字脱字がないか、指でパソコンの画面を指しながらチェックする。車掌さん…

2024年2月15日

昼休みで外へ出たら、公園にあるキッチンカーの近くで作業着姿のお兄さんが「おいしかった。ありがとう!」と叫んでいた。目の前にはゴミ収集車。ゴミ収集員のほのぼのした昼休憩の一部を垣間見たような気がして、嬉しくなった。ご飯は人を元気にする。そし…

2024年2月14日

入試の時期。本番で大失敗したらどうしよう、と焦る日を過ごしていたことを思い出す。志望校に行けなかったら?長い人生、それくらいたいしたことはない、と今なら言えるかもしれないけれど、当時そんな余裕はなかった。その時に思い描いていた未来が、100%…

2024年2月13日

体調が戻ったので、夜のジョギングが清々しくて気持ち良い。三日連続で走れなかったときは、さすがにサボり癖がついてしまいそうで怖かったけれど、少しずつ身につけた習慣はそう簡単に潰えない、という自信がついた。連休明けの仕事を終えて事務室を出たら…

2024年2月12日

確定申告の書類が届くと、早めに着手しよう、早めに片付けよう、という気持ちにはなるのだけれど、いざ着手したとしても、さらっと終えることができず、そのもどかしさに、憂鬱になる。こういう「手続き」はあまり深く考えずに、スマートに終わらせればいい…

2024年2月11日

妙典に来たらほぼ毎回立ち寄るカフェで。このところ鼻水がよく出る。自由に取れる手拭き紙を何枚もいただいて、鼻をかんだ。パンを食べた後の皿や包み紙と一緒に退店時、カウンターに戻すのだけれど、決してきれいでない紙くずをそのまま出すのが後ろめたく…

2024年2月10日

今週は天候の乱れと体調不良、多忙が重なってちょっとつらかった。何事もうまくいかないものだね、という言葉がそのまま自分に襲い掛かってきたような感じだ。巷は今日から3連休。自分も少し時間的な余裕がありそうなので、有意義に使いたい。午後は自宅での…

2024年2月9日

このところ、心にしまっておきながら、毎日口にして自分に言い聞かせていることがある。それは、ひとまず落ち着こう、ということ。少し先の憂鬱に気をとられずに、今を穏やかに過ごそう、ということ。先のことを考えたら気が遠くなることなんてたくさんある…

2024年2月8日

病み上がり、ジョギングを3日間できずにいた。日課になってから1年3か月の間、これだけ続けて走らなかい日はなかった。今日はその多少の罪悪感を、これからもずっと走り続けようという誓いで吹き飛ばしながら、走った。積もった雪は思いのほかすぐに解けて、…