朝、いつもより早く家を出たら、職場に着くまでに少しだけ余裕ができた。なので職場に着く前にコーヒーで一服。何をするでもない、ただ温かいコーヒーを飲みながらぼんやりする時間が、やはり自分は好きなのだと思った。社会人になって間もないころ、営業で外回りをして折れそうになった自分の心を回復させたのも、こうした「なんでもない時間」だった。今は当時ほど気持ちがボロボロになることは少ないけれど、それでも自分の不甲斐なさにめまいが止まらない日なんてしょっちゅうだ。コーヒーブレイクの時間が、水がなくて枯れた花のような心に水分を与えてくれるのだと思う。