2024-03-04 2024年3月4日 エッセイ 朝、地下鉄を降りて地上に出たら、心なしかあたたかさを感じ、ようやく厳しく辛い寒さと別れられそうだ、とほっとした。気づけばもう3月。本当はそうでなくては困るくらいだ。 それでも朝や夜はまだ油断できない。エアコンの風と付き合うのもいい加減終わりだ、と思っても、まだ手放せないでいる。ふりはらっても、いつまでもついてくる小さい虫のような、なんだかイヤーな印象を、どうしても拭い去れない。