百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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ミエナイイト

選定基準は「愛」。手紙を書くときのお供になるような、愛ある文房具を紹介する架空の文房具屋です。

PAPIER TIGREの鉛筆

久しぶりに行った下北沢の小さな文房具屋さんで、きれいな鉛筆を発見した。「PAPIER TIGRE」(パピエティグル)はパリで設立されたステーショナリーブランド。何の変哲もない普通の鉛筆だけれど、くっきり分かれた2色のカラーリングと軸の塗装の質感がなんだ…

月光荘の鉛筆削り

鉛筆をほとんど使わなくなった。メモをするとき、手帳に書きこむときなどはもっぱらサインペン、ボールペンだ。平日昼間の事務仕事ではまず使わない。自宅の机に何本かあっても、せいぜい読んでいる本に無造作にアンダーラインを引くときに使う程度だ。 だか…

久奈屋の一筆箋

定期便や選書便の利用者、ウェブショップで買い物をしていただいた方への簡単なメッセージは、久奈屋の一筆箋に書いている。自営を始めたばかりのころは決めておらず、あっちこっちいろいろな紙を使っていたけれど、ある時、この一筆箋に統一させようと決め…

鳥の栞

実家近くのセレクトショップで目に入り、手に取ったのは、鳥を象った栞だった。羽と身体との間にページを挟み込むようにすると、本の小口から鳥が頭を飛び出させているようで可愛らしい。金属製なので、普通の紙の栞と比べて重さがあり、同時に特別感がある…

LIFEのNOBLE NOTE

ノートは、昔からキャンパスノートをずっと使っていた。使い勝手はぴかいちだと思っていた。 そして前職で仕事をしているときにツバメノートに出会い、愛用するようになった。派手でなくて良い。ちょっとだけ個性を出したい、と思うようになったのもこの頃だ…

1/2 ZAP BOOK

下北沢に「DESK LABO」というセレクト文具屋さんがある。そう頻繁に行けていないのだけれど、たくさんの洒落た文房具がそろっている、素敵な空間だ。 確か三軒茶屋から下北沢に移転して初めて訪れた時に、無罫線のメモ用ノートを買った。ラフな紙質が普段使…

革のペンケース

5年くらい前になるのだろうか。当時住んでいた妙典の家のすぐ近くで手づくり市が開催されていたときのこと。行徳の革小物作家「hands trust」の革のペンケースに一目ぼれした。 作り手を目の前にして雑貨を買うことができるのが手づくり市の醍醐味だ。今この…

手動鉛筆削り

小学生の時、手動(手巻き)の鉛筆削り器を使っていた。入学祝か何かで買ってもらったのだと記憶しているが、もう定かではない。そしてそれが、いまも実家にはある。鉄の部分はサビてみすぼらしくなっている。スヌーピーの柄が描かれたボディのそれは明らか…

コヒノールのレインボーペンシル

三軒茶屋にデスクラボという小さい文房具屋さんがあった。仕事で茶沢通りを歩く度に、店の前を通っては入りたいなぁと思っていた。でも仕事中に行くのは何だか違う気がして、なかなか店内に足を踏み入れることができずにいた。 それが叶った最初で最後の日、…

三角スケール

建築設計に関する仕事をしているのだ、と自分をアゲてくれるのは、昔から小さな道具だった。その最たるものがこの三角スケール。「建築士用」と書いてあるから余計に、自分を奮い立たすのだろう。 画材屋さんに行けばシャープでお洒落なデザインのものも見つ…

TOMAのボールペン

地下鉄大手町駅。東西線から丸の内線への乗り換え途中の通路に「ノイシュタットブルーダー」という名前の店があった。海外の洒落た文房具やポストカード、セレクトされた本。入りづらい店が多い中このお店だけは大好きで、どの商品も魅力的だったけれど、一…

ALESSIの鉛筆

イタリアのキッチン用品メーカー・ALESSI(アレッシー)の鉛筆を持っている。おそらくは非売品。楽天で何かを買った時にオマケでついてきたのだと記憶している。ただ何を買った時なのかを覚えていない。NUTS(※)でアートウォッチを買ったときだったかな。木…

高橋書店のフェルテ

手帳はもう10年以上同じものを使っている。高橋書店の「フェルテ」だ。1ヶ月見開きのカレンダーが使いやすい。昔はTODOを書くために1週間見開きのページも活用していたけれど、最近はほとんど使っていない。その日、ちょっと心に残ったことを書き留める程…

月光荘の8B鉛筆

小学生の時、硬筆の授業があった。芯がやわらかくて太い硬筆鉛筆は、HBの鉛筆に使い慣れていた当時の小学生にとっては書きにくく、むずむずした記憶がある。なぜこの鉛筆を使う必要があるのだろう、という疑問を抱きながら、文字を書いていた。当時から字が…

COW BOOKSのレインボーペンシル

松浦弥太郎「日々の100」を読んで、レインボーペンシルの存在を知った。鉛筆はもちろん、色鉛筆でも決して味わうことのできない鮮やかさ。芯を凝視しながら鉛筆をくるくる回すと、様々な色がマーブルのように絡まっていて面白い。 「僕の書いたレインボウペ…

LYRAのGarden Pen

鉛筆の書き味の良さを見直すようになって以降、手に取って大切にしている鉛筆が、これだ。リラというドイツのブランドの鉛筆で、ガーデンペンという名前の通り、アウトドアで使うのにちょうどよい。雨に濡れても字が流れにくいそうだ。日曜大工を行うことは…

スタビロのポイント88

普段使いのペンには、スタビロのポイント88を愛用している。きっかけはいつ、どこでだったかは覚えていない。それくらい何気なく、たまたま文房具屋で目にして買って使ってみたのが最初だったと思う。ドイツの文具メーカーのペンだから、どこにでも売ってい…

PILOTのVコーン

書き心地の良さという観点で筆記用具を選ぼうとすると、このペンが一番だと思っている。昔からそうだ。 覚えているのは、母が手帳に日記を書くのに使っていたペンだということ。ボールペンではなく、ボールペンよりインクの出が良くて、しかも滑らか。油性マ…

ミエナイイト

去年の1月。本屋「青と夜ノ空」で、「ことばの教室 みせのなまえをかんがえる」というワークショップに参加した。詩人のウチダゴウさんの指導のもと、与えられたテーマの架空のお店に名前をつけるというもの。考案した名前は最後、ウチダゴウさんに手書きで…