百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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手動鉛筆削り

 

小学生の時、手動(手巻き)の鉛筆削り器を使っていた。入学祝か何かで買ってもらったのだと記憶しているが、もう定かではない。そしてそれが、いまも実家にはある。鉄の部分はサビてみすぼらしくなっている。スヌーピーの柄が描かれたボディのそれは明らかに低学年用だけれど、手動で鉛筆を削る、その使い心地はすごく良くて、鉛筆を削るのが昔から好きだった。削りたいから鉛筆を使っていたのかもしれないとすら思う。

 

いま発売されている新しい手動鉛筆削り器を見ると、ほとんどデザインは変わっていないように見えるから、当時から完成されたデザインだったのかもしれない。まだ実家にあって良かった。久しぶりに(数年ぶり?に)使ってみたら、問題なく削れたし、気持ち良さは相変わらずだ。この快感が忘れられないから、手のひらサイズの小さい鉛筆削りや自動鉛筆削り器は、あまり使う気になれない。