鉛筆の書き味の良さを見直すようになって以降、手に取って大切にしている鉛筆が、これだ。リラというドイツのブランドの鉛筆で、ガーデンペンという名前の通り、アウトドアで使うのにちょうどよい。雨に濡れても字が流れにくいそうだ。日曜大工を行うことはあまりないけれど、そんなときにこの鉛筆を持って、木材に印をつけたら様になると思う。わたしは普段使いとして。
小学生の時はたぶん三菱の鉛筆をずっと使っていた。中学生になってシャーペンを使うようになった時、どこか心の中で「シャーペンは便利だけど、邪道だ」と感じていた。人を説得するように説明することはできないのだけれど、その想いは大人になっても実は変わらない。中学生の時の野生の感覚は、もしかしたら正しいのかもしれない。