鉛筆をほとんど使わなくなった。メモをするとき、手帳に書きこむときなどはもっぱらサインペン、ボールペンだ。平日昼間の事務仕事ではまず使わない。自宅の机に何本かあっても、せいぜい読んでいる本に無造作にアンダーラインを引くときに使う程度だ。
だから必然的に、鉛筆削りを使うこともなくなってきつつある。数年前に月光荘の鉛筆削りを買ったのは、そんな自分自身の流れに抵抗しようと思っていたからかもしれない。
8Bの鉛筆(※)と一緒に買ったのだろうか。可愛らしいフォルムの鉛筆削りには異なる大きさの二つの穴があり、細い鉛筆から、8Bのように太い鉛筆まで使える。削っている時の指に振動が伝わる感触、削る音が、たまらなく心地よい。削りカスがたまり、蓋を開けたときに敷き詰められていた削りカスがぶわっと飛び出す感じも、これは何でなのか全然説明できないのだけれど、心地よい。
(※)
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