百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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エッセイ

2024年2月8日

病み上がり、ジョギングを3日間できずにいた。日課になってから1年3か月の間、これだけ続けて走らなかい日はなかった。今日はその多少の罪悪感を、これからもずっと走り続けようという誓いで吹き飛ばしながら、走った。積もった雪は思いのほかすぐに解けて、…

2024年2月7日

久しぶりに積もるくらいの雪が降り、天気予報を馬鹿にしてはいけないなと思った。とはいえ、歩く人も多く、アスファルトの多い都内は歩くのに苦労することもほとんどなく、ほぼいつも通りの降雪明けだった。倒木の影響で電車が乱れていたくらいか。 自分はと…

2024年2月5日

外は冷たい雪。昼過ぎからの雪は降ったりやんだりを繰り返し、これならたいして積もらないのではないか、と油断させておきながら、夕方までにしっかりと降り続けた。少し早く仕事を切り上げて電車に乗る。こういうとき、あまり混乱に巻き込まれたくないから…

2024年2月4日

ベッドに座りながら本を読む。昼間からのこの時間、なんて贅沢なのだろうと思う。やらなければならないことはたくさんある。たまり過ぎていて、クライアントを待たせてしまっているものある。だから1秒も無駄にはできないのだけれど、かといって毎秒集中して…

2024年2月3日

太原堂の店番で熊谷へ。月に一度店番で行くようになってもうすぐ2年になる。そのことで慣れを感じていたからだろうか、レジ打ちで間違えてしまった。本屋を始めて2年以上経つけれど、実店舗を持って普段からレジ打ちをしていない以上、全然慣れていないのだ…

2024年2月2日

インフルエンザが周囲で流行しているようだ。コロナウイルスの猛威をかいくぐって、「オレのことも忘れちゃ困るぜ」と言っているようで、本当に参る。感染症を怖がりながら過ごす大人になるなんてことを、風邪をひくことも多かった小学生の頃の自分に想像で…

2024年2月1日

太原堂の運営が面白くなってきた。棚主の皆さんが店番を積極的に楽しむようになってきたように感じる。いろいろな状況の、いろいろな関わり具合の棚主がたくさんいるなかで、協力して一つの本屋を動かしていくのだから、その感じ方によってすれ違うことも多…

2024年1月31日

もう1月が終わりだって。「時間が過ぎるのが本当に早い」という言葉も言い古されていてあまり使いたくないのだけれど、こうやって一か月があっという間に過ぎ去っていくのを見るにつけ、ぼんやりしていたらいつまで経っても何の成長もないままだ、と焦る。…

2024年1月30日

ギスギスとした、殺伐としたニュースを目にする度に自分に言い聞かせている言葉がある。それは「なんだっていい」「どうだっていい」。一聴すると、まるで考えることを放棄したかのような印象を持つこの言葉、実は穏やかに過ごすうえで大切な姿勢だと思って…

2024年1月29日

週明けの月曜日、事務仕事がたまっていて、朝から焦りながらキーボードを打った。キーボードを打つのが強くてうるさい、とよく言われる自分だ。さらに、ぶつぶつと独り言をいいながらメールを打ったりしていることを自覚している自分だ。さぞ周囲からはうる…

2024年1月28日

小津夜景「ロゴスと巻貝」を読んでいて、心に突き刺さる言葉に出会った。 で、それからどうしたのかというと、ずっと風の音を聴いていた。 そしたら、なんか、世界が静かに変わっていった。出会う先々の風が、読書のことをいろいろと教えてくれたりして。読…

2024年1月27日

やるべき仕事が目の前にあるのに、「今日じゃなくてもいいんじゃないか」と甘えて先延ばしにしてしまうのが、昔からの悪い癖だ。そのことが原因で、これまで何度注意されただろう。やるべきことを忘れないために、その都度手帳に書き込むことが習慣になった…

2024年1月26日

なんだか仕事がうまくいかないなぁ、とか、思い通りに動けなくてイライラするなぁ、とか、憂鬱だなぁ、とか、そういったことを考える日なんてしょっちゅうだけれど、それでも最近はそういう状況を受け入れられるようになってきたと思う。以前はどうにかして…

2024年1月25日

「学校にモノを置き忘れて帰宅する子どもが多くて、それが可愛いんだよ」そんな話を家族から聞き、子どもってそうなんだよなぁと納得しつつ、大人になった自分もさほどかわらないなぁ、と1時間ほど前のことを思い出す。BOOKSHOP TRAVELLERに本の補充をしに行…

2024年1月24日

雪が降るかもしれない、という昨日の予報に少しビビっていたから、朝からの天気に拍子抜けした。毎朝、青空と、冷たく澄んだ空気が心地よい。ただし寒さはキツすぎる。夕方仕事を終えて帰宅する途中の風の冷たさに、冬真っただ中をまさに今生きていることを…

2024年1月23日

明日の朝にかけて大雪に警戒との予報。この冬一番の冷たさ、とか、今年一番の大雪の恐れ、とか、そういった言葉を聞く機会が増えたと感じるのは数年前からだ。油断していると災害が発生して命にかかわる。異常気象で暑さも寒さも雪も嵐もみな桁違いの規模、…

2024年1月22日

念入りに毛づくろいをする猫を眺める。同じ場所を何往復もなめまわしている。キレイ好きなのか、神経質なのか、よく分からないけれど、こういう真っすぐな姿勢を見ていると、自分も本当はそうでなければいけないな、と気づく。仕事にしても、家事にしても、…

2024年1月21日

ナツメヒロに本の入れ替えに行ってきた。猫展に合わせて、猫の本を多めに。町田尚子さんの猫絵本3部作「ネコヅメのよる」「ねこはるすばん」「どすこいみいちゃんパンやさん」は、特に大好きで、オススメ。自宅の本棚にもるこれらの本、猫と目が合えば、頭に…

2024年1月20日

三軒茶屋の本屋「twililight」に初めて行ってきた。3か月に一度、定期的に訪れる街・三軒茶屋に、こんなに素敵な本屋があったなんて。目立たない入口を入って3階まで階段をのぼる。そこには異空間が広がっていた。好みの本が多い選書。つい頬を寄せたくなる…

2024年1月19日

きしもとたかひろ「大人になってもできないことだらけです」を電車内で読む。学童の保育士が自身の未熟さを認めながら、子どもたちに誠実に向き合うその姿勢に励まされた。子どもたちに注意しなければいけないことはありつつも、それによって子どもたちの「…

2024年1月18日

目の前にある仕事、やるべきことを淡々と続けていったら、あっという間に一日が終わっていく。最近は特にそう感じる。昨日の晩、自宅でのんびり考え事をしていたと思ったら、24時間経ってまた同じ時間がやってくる、というように。そのことを、日々を軌道に…

2024年1月17日

絵本を当たり前のように読むようになったのは、数年前に絵本の定期購読をするようになったのがきっかけ。その「きっかけ」がなかったら今、「絵本を読む楽しさ」は得られなかったかもしれないと思う。今月、東林間のナツメヒロに並べる本を選びながら、自ず…

2024年1月16日

どんな局面でもひるむことなく、堂々と振舞っていられるような、器の大きな大人でありたいと思っては、いろいろな本を読んでいる。ただ、「よし、この本のおかげで自分に自信を持つことができたぞ」と胸を張れるような体験は、そうそうない。いろいろな言葉…

2024年1月15日

本を読んでいる時、自分はそれに何を求めているのだろう、と考える。そして、若松英輔さんの詩を読んでふと気づいた。自分のこれからの道を照らしてくれる光となるような言葉を探しているのかもしれない。もしくは、転びそうになってふらふらする自分の体を…

2024年1月14日

相変わらず自分の意志の弱さ、セルフコントロールのできなさにめまいがする毎日だ。特に今日のように、誰もまわりにいなくて、自分ひとりの裁量で仕事を進めなければいけない時がそう。ぐうたらしていても誰にも何も言われない。そういう時こそ気を張らなけ…

2024年1月13日

昨日から本屋で探している本が、今日も見つからない。仙川と渋谷、割と大きな書店に行った。ざっと見てまわって見つからず、もしやと思って検索機で探したら店頭になし、となっていた。発売されたばかりの新刊なのに・・・。なんで目の前には何千冊、何万冊…

2024年1月12日

昼間、休憩時間に昼食をとったあと、本屋へ行く。気になる本が2冊あって、買おうかとも思ったのだけれど、手ぶらだし、手に持って仕事に戻るのもちょっと億劫だし、夜でいいやと思って買わなかった。夜、帰宅前に自宅近くの本屋に立ち寄った。そうしたら、探…

2024年1月11日

風が冷たい中、街を歩きながらついコートのポケットに手を入れてしまう。あまりよくない癖だ。「ポケットに手を突っ込んで歩くな」昔よく注意された。いざという時に手を動かせないから?チャラチャラしているように見えるから?実は理由はよく説明できない…

2024年1月10日

朝、たいして早起きをしているわけではないけれど、いつもより少し早く家を出ることができて、職場に着く前に一息入れる時間がとれたりすると、それだけでその一日が幸福で、満ち足りたものになりそうな気がしてくる。実際に仕事のパフォーマンスが上がるか…

2024年1月9日

こうしていつの間にか「明けましておめでとうございます」ムードは過ぎ去り、いつもの日常がやってくる。今日が仕事始めの人も多かっただろう。暦の特別感に浸りすぎることなく淡々と仕事をしたい。正月なんて関係ないぜ、オレは毎日仕事のことを考えている…