百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2024年6月4日

 

古家が解体され、更地になっていたところに仮囲いがされていた。某ハウスメーカーの看板が立っているので、アパートか何かが建つ日も近いのだろう。更地に無造作にのびる雑草を見ると、無性にむしりたくなってくる。私は草むしりが大好きだ。草を抜き取った瞬間に、何か大地から邪悪なものを取り去ってきれいにしたような感覚を味わえる(雑草が邪悪かはさておき)。例えば200坪くらいの雑草ボサボサの更地と、軍手とゴミ袋、シャベルを与えられて、1日かけてすべての雑草を除去してきれいにする、なんて仕事があったとしたら、喜んでやるだろう。そんなことを、帰り道を歩きながら考えた。