松浦弥太郎「ベリーベリーグッド」を久しぶりに電車内で読んでいた。その中で著者は、通勤ラッシュの駅構内を歩いているたくさんの人たちを観察してこう言っている。「ひとつ思ったのは、まわりの人に対してやさしい顔をしている人が誰一人いなかったことだ。やさしい顔というのは、ニコニコしているというようりも、機嫌良い顔というか、そこにいるすべての人に気配りし、無関心ではないという態度が顔に表れている人だ。」まさに今の自分を指しているようでぎくりとした。自分は毎朝、まわりに気を配らず、ただ自分が不快なく進めるように電車に乗り、歩いていたのではなかったか。「そこにいるすべての人に気配りし、無関心でないという態度」でいたら、もう少し快適に通勤できるのではないかと思った。