百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2024年3月12日

 

 

毎月、興味の赴くままに本屋で本を買っていたのは、思い返せば過去の話。以前は「本代だけはケチるまい」と意気込んでいたくらいだったけれど、今はそのピークを越えて、新刊本をあまり買わなくなった。その代わり、自宅の本棚にある、読み終わっていない本、まったく手をつけていない本、読んだけれど内容をよく覚えていない本などを、順に手に取ってかばんに入れ、通勤の電車内で読んでいる。今日もそうだった。とりあえず買って自分の本棚に置いておくことが大事。そうやって読み切らない本が積まれていくことを正当化させていたけれど、さすがに「これは読んでよかった。これこれこういう理由で」と言える本が少ないと気づくと、がっかりする。いま、目の前にある本をじっくり味わう時なのだと自分に言い聞かせている。