ゆきのゆきちゃん/きくちちき ミシマ社
可愛らしい猫が登場する冬の傑作絵本が誕生しました。
「わたし ゆきちゃん」「ゆきちゃん」という名前の猫が、なんで雪と同じ名前か知っている?と友達に尋ねる。友達がそれに答えながら、「うれしくなって」雪の中を駆けまわる。
雪なのに、冬なのに、なんだか心があったかくなるような絵本です。無条件に他者を認め、共感する姿勢は、今の世の中の「なんでだかよく分からないけれど感じているギスギス感」を取り除いて、穏やかに過ごすための必要条件の一つなのかもしれません。
カバーのない、紙の質感を味わえる装丁も見どころ。