百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2023年12月1日

 

12年前はどこにいた? うつむいたまま出会ったね

巨大なモーターのエスカレーター

それに乗り僕らは夢見たね

THE YELLOW MONKEY/峠)

 

12月になった。1年が終わる早さに驚くとき、頭にこの歌詞が響く。12年前というと大昔の印象だけれど、2011年と言ったらそう遠くない過去にも感じる。まるで自分が巨大なモーターのエスカレーターをゆっくり上っているようで、果たして本当に上っているのか、ひょっとして現状維持もしくは退化していないか、と不安になる。平日の朝、事務所に着く直前、駅のエスカレーターを上って外に出たら、つんと冷たく透明な空気が、「まあまあ成長してるんじゃないの」と励ましてくれた。