12年前はどこにいた? うつむいたまま出会ったね
巨大なモーターのエスカレーター
それに乗り僕らは夢見たね
12月になった。1年が終わる早さに驚くとき、頭にこの歌詞が響く。12年前というと大昔の印象だけれど、2011年と言ったらそう遠くない過去にも感じる。まるで自分が巨大なモーターのエスカレーターをゆっくり上っているようで、果たして本当に上っているのか、ひょっとして現状維持もしくは退化していないか、と不安になる。平日の朝、事務所に着く直前、駅のエスカレーターを上って外に出たら、つんと冷たく透明な空気が、「まあまあ成長してるんじゃないの」と励ましてくれた。