百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2023年9月20日

 

朝。仕事場近くのカフェで時間調整をしていたら、目の前に座り合っていた女性二人がお互いに目もくれずにスマホに熱中していた。一言二言会話をしていたけれど、目線はスマホのままだ。義理で一緒にいるだけで、本当はお互いに興味がないのだろうか。仲が悪いのだろうか。そんな勝手な想像をしたあと、でも、と思う。二人ともスマホに夢中で、相手に関心がないという姿勢を堂々と見せているという事は、相手のその姿勢に腹を立てていないという事であり、私からしたら、私なんかよりよっぽどおおらかで、寛容なんだな、と思った。真似したくはないけれど、表面だけ見て他人の印象を決めてはいけないということに気づいた。