百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2023年6月13日

 

通勤の電車内で内田樹「複雑化の教育論」を繰り返し読んでいる。今日、学童で働いている家族が、職場が慢性的な人出不足であること、職員が疲弊していることなどを口にした。ちょうど電車内で読んだことが参考になると思い、「複雑化の教育論」に書かれている、教育の現場に立つ人がどのようなことを心掛けたらよいかということを紹介したら、ほんとそう、と共感してもらえた。教員志望の若者が減っている中、教職を目指す人が増えるために必要なのは、今の先生が上機嫌でいることである。不機嫌で、疲弊していたとしたら、それは必ず子どもに伝わる。目指そうとする若者が減るのは当然だという。上機嫌でいること。この仕事が楽しくて仕方ないんだ、というようにふるまうこと。教育の現場に限らず、何の仕事であっても大事なことだと思った。もちろん、本屋であっても。