百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2023年2月22日

 

内田樹の著書の言葉で、ものすごく印象に残っていて、生きる上での糧にしているものがある。「呼びかけには、逡巡せずに『はい、いいですよ』と即答する。その瞬間にご縁がつながる」というものだ。他者との縁は「あの、ちょっと、手を貸してくれませんか」という呼びかけの形でやってくる。それに対して、「いや、自分はこれこれこうでできません」と言うのではなく、はい、やります、と応じる。その態度が大事だということだ。本を読んでそのことを意識するようになったからか、「呼びかけ」の到来に気づき、すぐ反応することができるようになったとちょっと自画自賛する。昨日、その呼びかけがあって、返事をした。何か自分の中の大いなるものが、一歩前に進むきっかけになったと、一日経って冷静に振り返り、思った。