長いこと、腰の痛みを引き連れて暮らしている。きっかけは何年前だっただろうか。突然の痛みが腰を襲い、しばらく経っても消えないものだから焦った。朝、寝床から起き上がるのに10分以上かかることもあった。いまはそれほどではないけれど、おさまってはまたやってきて、を波のように繰り返しているような感じだ。職場にも、腰痛に悩んでいる上司や同僚がいる。腰の痛みと付き合っているのは自分だけじゃないんだ、と安心できる一方、またいつ爆弾のように爆発するか分からない状況に少しおびえてもいる。ゆっくり、所作を美しく、丁寧に生活をするしかない、といまは思っている。