百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2022年8月10日

 

日帰り帰省。暑くて有名な熊谷からほど近い田舎町は、風はあっても空気は熱い。カンカン照りの太陽の下で咲いている百日紅を眺めて、おまえは本当に偉いなぁ、と感心する。いや、人間が自然に脅かされているように感じているだけなのか。

 

木が生い茂る森のような場所を、車で突き抜ける。同じ一日の中で、都内の住宅地と森という異なる空間に身を置くと、ただ実家と自宅を行き来しただけだという現実感もありながら、一日で別々の世界を生きたようでもあり、不思議な感覚になった。