ストーリーのある50の名作椅子案内/萩原健太郎 スペースシャワーブックス
良い住宅建築に、良い椅子はつきものだ。テーブルがあって、椅子に腰かけて、食事をしたり、仕事をしたり、くつろいだりする。その椅子に座って心地よいかどうかは身体にとって重要なことであり、よって、お金をかけて良い椅子を選ぶことは決して無駄なことでも過度な贅沢でもない。
ドライエリアに置いたままでも様になるし、コンクリート打放しの外壁にも合うだろう。そう思って、ランディチェアを揃えたのが2年くらい前。アルミの座面、背板に開いたパンチ穴は椅子の、軽量化と雨水はけに貢献している。シンプルかつ飽きずにずっと使えるデザインの椅子を持っているという充足感は思いのほか大きかった。
本書は、であればこれも、と様々な椅子に目移りしてしまう名作椅子の説明書だ。