百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2022年3月21日

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モノを持たない身軽な暮らしの良さは、いまミニマリストと呼ばれる人たちが説いている。昨日も本屋でミニマリストによる本を見かけた。確かに、たくさんのモノに囲まれて、持ち物を把握しきれていない状況より、持っていない方が気が楽だし、スッキリ感がある。引越しなど物理的な移動の時も楽だ。モノに占拠されて自由に空間を使えないというのも鬱陶しい。ただ、じゃぁ何もないスッカラカンな空間が快適かというと、少なくとも自分の場合はそんなことはなく、寒々しく感じてしまう。むやみに増やそうとは思わないけれど、ほどよいバランスが必要だよな、と、大事なものを手放せない自分の未練がましさを正当化する。だいたい、壁面本棚に読んでいない本を置き続けている点で、ミニマリズムとは程遠い。