百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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わたしはしらない

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わたしはしらない/まつむらまいこ えほんやるすばんばんするかいしゃ

 

美しい本が届いた。川越の本屋「ホォル」の定期便でだ。手製本で、モノクロの絵がきれい。余白たっぷりに、ときどき登場する小さな女の子がかわいい。

 

「わたしはしらない」自分が知らないということを知っていることが大事だ。気づくことが大事だ。いわゆる「無知の知」だ。知らないことがたくさんありすぎる。しかし人は往々にして知らないということに目が行き届かず、「知らない=ない」と思いがちだ。無責任で配慮のない言葉はたいてい、知らないことをないと見なす、想像力の欠如がもたらす。それじゃいけませんよ、と優しく教えてくれる本だ。