わたしはしらない/まつむらまいこ えほんやるすばんばんするかいしゃ
美しい本が届いた。川越の本屋「ホォル」の定期便でだ。手製本で、モノクロの絵がきれい。余白たっぷりに、ときどき登場する小さな女の子がかわいい。
「わたしはしらない」自分が知らないということを知っていることが大事だ。気づくことが大事だ。いわゆる「無知の知」だ。知らないことがたくさんありすぎる。しかし人は往々にして知らないということに目が行き届かず、「知らない=ない」と思いがちだ。無責任で配慮のない言葉はたいてい、知らないことをないと見なす、想像力の欠如がもたらす。それじゃいけませんよ、と優しく教えてくれる本だ。