百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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僕が考える投資について

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僕が考える投資について/松浦弥太郎 祥伝社

 

松浦弥太郎が考え実践する、投資という習慣についての新刊書。「お金」にスポットを当てた著書は以前にもあって(人生を豊かにしてくれる「お金」と「仕事」の育て方(祥伝社))、新刊のタイトルを知ったときはそれの改題文庫版かなと思ったけれど、勘違い。ただ、言わんとする方向はきっと同じ。投資を狭義の「お金を投じてリターンを得る」行為ととらえるのではなく、自分自身の体調を整えて、ベストコンディションで、自分のためにお金を上手に使う。受け取ったお金の丁寧な使い方を必死に考える。ということを知ると、金融商品や不動産、他人のビジネスなどにお金を投じる行為だけでなく、自分自身を成長させる行為が自分への投資なのだと気づく。

 

「読書は最もローリスクハイリターンの投資だ」昔、何かの本で読んだ覚えのある言葉だ。わたしはそれほどローリスクとは思わないし、リターンだって際立って目に見えるものではないけれど、それも一つの投資だと思って、読んでいる。ただ、その結果いまの自営につながっているのだとしたら、ローリスクハイリターンというのもあながち間違っていない。