「夜、うなされたりしてませんか」これまで続けていた仕事を一旦リセットし、一念発起して最近自営を始めた知人と今日会って、にこやかに聞かれた。8月から個人事業を始めた私にとって彼は、その決断をする私の背中をそっと押してくれた方だと言っても大げさではない。彼と今日話ができて、やりたいことを共有できたことが嬉しかった。ただ、まだ私は彼の質問に同意できるほど、自営で苦難を抱えて眠れない毎日を過ごしているわけではない。きっと誰しも、自営を続けていくには想像を超えるような心配事が山のようにあって、日々その心配事と戦っていく必要があるのだろう。うなされるほどのめり込むことが全てとは言わないけれど、まだ自分にはその覚悟がないような気がして、はっとした。他者の言葉から気づかされることは多い。
