百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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伝わるちから

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伝わるちから/松浦弥太郎 小学館文庫

店主所有古本につき汚れ等あり 気に入ってくださった方には400円(税込み)でお譲りします

 

松浦弥太郎の暮らしをほんのちょっと良くするためのエッセイ「ベリーベリーグッド」の文庫版。移動中の電車内での読書に、ふとした空き時間に、寝る前の枕元に。文庫サイズで手軽に「ふと肩の力が抜けるような」言葉に触れることができる。

 

この本で出会ってその通りだと思って、しばらく前から自分の考えに取り込んでいる言葉が二つある。「とことん落ち込んでみる」と「流れる水になる」だ。「とことん落ち込んでみる」は、嫌なことがあったら無理して元気を装うのではなく、落ち込むところまで落ち込むことが大事だということ。「流れる水になる」は、サラサラと曲がりくねりながら流れる川の水のように、力を抜いて素直になってみることが大事だということ。どちらにも「状況に身を任せる」という共通点がある。外からの力を無理に跳ね返そうとしない。先を争って最短距離を行くようなことをしない。生きる上での教訓だ。