THE DAY I BECAME A BIRD/Ingrid Chabbert(作)・Raul Nieto Guridi(絵)
同級生の女の子に恋をした男の子の話。彼にはもう彼女しか見えない。でも前の席に座る彼女からは自分のことは見えていないと思っている。彼女は鳥が大好きで、いつも野鳥を観察したりしている。だから彼は鳥になると決めた。学校で友達にじろじろ見られても気にしない。ある日、彼女とばったりと出会い、目が合った・・・。
彼が「鳥になった」のは、好きな彼女の気をひこうとしたから?彼女の好きな鳥に憧れたから?彼の想いからくる純粋な行動と、それを見た彼女の行動から、読み手はどんなメッセージを受け取るだろう。「自らを良く見せようとする、気持ちを正直に表現すことが大事なのだ」とも、「無理に自らを良く見せようとするのではなくて、等身大で接するべきだった」とも、どちらともとれるから不思議だ。