百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2025年1月3日

 

自分で仕入れて紹介する本を、どうやったらより多くの方に興味を持ってもらえるだろうか、と考える。一番分かりやすいのは、自分が読んで「楽しかった」と言える本だけを仕入れる、というもの。これは自営業を始めて何度も考えた。説得力は増すし、他の本屋との差別化も図れるだろう。しかし選書は自ずと自分の好みに集中し、偏る。読んではいないけれど紹介したい本、というものがたくさん出版されている。ではどうするか。読んだか読んでいないか、面白かったかつまらなかったか、で線を引くのではなく、「この本はいいと思うよ」の一言を冠することができるかどうか。たぶんそれだけがあれば良いのだろうと最近は思っている。なのでただ一言「この本はいいと思うよ」を明確に伝えることこそが、本屋としての役割の大半なのだろうと感じている。