内田樹の本を読むようになってから、成熟した大人でありたい、と漠然と思うようになった。共同体が生き延びるための力をもった、成熟した市民であろう。自己利益のみを追求するのはやめて、「集団が強くなる方向に与するか」を価値基準にしよう。そう願うようになった。行動も昔に比べてだいぶ変わってきたとは思う。しかしそれでも、まだまだ未熟だなあと思うことが本当に多い。今日も、後輩にあたる立場の仲間のちょっとした仕事の雑さにイラついて、声を荒げてしまったり、言わなくても良いネガティブなことを口にしてしまったり。もっと大らかになれないのだろうか、と思う。もうすぐ40歳になるんだぜ。このままじゃまずいでしょう。と、自分が自分に言っている。