百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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毎日、一輪

毎日、一輪。はじめて花・葉・枝を生ける人のための手引帖。/小野木彩香 エクスナレッジ

 

以前、タレントのユースケ・サンタマリアさんがテレビ番組で「ぼく、一輪挿しが好きでね、部屋に花を途絶えさせたことないです」と言っていて、素敵だなと思った記憶がある。何か愛でる対象を自分でこれと決めて、それを育て続けるという姿勢は、花に限らず、何であっても大切なことだろうと思う。他人と比較せず、自分だけの「暮らしのなかのオリジナル」を生み出すことができるからだ。

 

毎日、一輪挿しを部屋に飾る。それを試してみようと思った時に、こうした写真付きでいろいろな花を紹介する本は役に立つ。花びらの大きな花。逆に小さく華奢な花。いろいろなタイプの花、葉、枝を生けてみると、自分がどういう形が好きで、どういう色に心を奪われるのか、という方向性が見えてくるだろう。自分の「好き」の方向性を言葉にできるというのは、とても嬉しいし、楽しい。部屋に一輪挿し。ぜひオススメしたい。