百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2023年3月25日

 

「わたしはあなたの意見に反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」。森本あんり「不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学」を読み始めてその言葉に触れ、以前「オトナの!」でいとうせいこうさんがこの言葉を引用していたのを思い出した。さまざまな価値観を持つ人が共存する世界で快適に生きるには、他人の言論を「認める」ことが大事で、それがつまり寛容社会である。

 

仕事でウェブ会議。他人の発言に対して「自分だったらそう言わずにこう言うのに」とか、つい反応して心がざわめくことはたくさんある。今日もそうだった。ただそもそも、「自分だったらこう言う」が絶対正しいなんてことはない。それが分かっているんだから、「そういう言い方もあるよね」と毎回受け止める様にすれば良いのに。ウェブ会議が終わる都度、いつも後悔してため息が出る。