「わたしはあなたの意見に反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」。森本あんり「不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学」を読み始めてその言葉に触れ、以前「オトナの!」でいとうせいこうさんがこの言葉を引用していたのを思い出した。さまざまな価値観を持つ人が共存する世界で快適に生きるには、他人の言論を「認める」ことが大事で、それがつまり寛容社会である。
仕事でウェブ会議。他人の発言に対して「自分だったらそう言わずにこう言うのに」とか、つい反応して心がざわめくことはたくさんある。今日もそうだった。ただそもそも、「自分だったらこう言う」が絶対正しいなんてことはない。それが分かっているんだから、「そういう言い方もあるよね」と毎回受け止める様にすれば良いのに。ウェブ会議が終わる都度、いつも後悔してため息が出る。