仕事をするうえで大切にする指標のようなものがあった。それは「ありがとう」と感謝されるかどうか。直接「ありがとう」と言ってもらえた時の快楽をエンジンに、仕事をしてきたと言ってもよい。しかし最近、その考えも変わりつつある。ガラッと変わった、というよりは、そこまで感謝されることにこだわらなくなった、といった方が正確だ。正直に言うと、自分にはもったいないくらい、感謝される仕事をしてきた。実際に「ありがとう」と言ってもらえた。なのでこれからは、もっともっと感謝されよう、と求めるのではなく、目の前の人のためになるであろうことを淡々とやっていけばいい、感謝が実感できなくてもいいや、と思うようになった。これも、成長。