箱根駅伝のニュースを追いかけながら、正月を過ごす。大学生が必死になって歩を進める姿からいつも、感動と興奮と、自分も頑張らなければという焦りを受け取っている。自分の場合、その受け取ったものを発散させる手段は仕事にしかない。大学事務を通して学生に学びの機会を与えること。そして本を通して豊かな暮らしを与えること。与えると言ったら上から目線だけれど、自分自身が得するかどうかではなく、他人が喜んでくれるかどうかを価値の判断基準にしている点では、与えているのかもしれない。他者に価値を与えられる人間になれるように。