百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2022年11月30日

 

朝、駅を降りて職場まで30分ほど歩いているのだけれど、必ずといってよいほど毎日、すれ違う人が最低二人いる。一人は颯爽と歩くサラリーマン風の男性。もう一人はゆっくり歩くおじいちゃんだ。自分と同じように、相手も毎日同じ所へ向かって歩いているのだろうから、当たり前と言えば当たり前。ただ、この目を合わせるほどでもないけれど毎日すれ違う、赤の他人とは思えない距離感がなんだか不思議だ。そして、信号待ちの有無があるから多少の誤差はあるにしても、ほぼ同じ場所ですれ違う。相手にしても、自分にしても、毎日同じペースで歩いていているということだ。自分は機械なのかな、とたまに思う。