きょうのぼくはどこまでだってはしれるよ/荒井良二 NHK出版
著者の絵本を始めて知ったのは、本当につい最近のことだ。絵本の読み聞かせイベントがあって、そこで置いてあったのを見た。タイトルは忘れてしまったけれど、ぼんやりとした絵と、フリーハンドの文字が印象的だった。
「おめでとう みんな おめでとう せかい!」
「いくよ あさやけ! いくよ ぼく!」
オトナだったら絵本からでも学ぶべきものがあるだろう。それは何?なんて難しく考えるのも大事だとおもうけれど。そういう考えはひとまず置いておいて、底なしに明るく前向きな「ぼく」の声を聞いて、それを自分の声に置き換えてみようと思う。本の世界にいるときくらい、余計な考えは放り出して、自分が内に秘めている可能性を信じてみよう。