百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

MENU

きょうのぼくはどこまでだってはしれるよ

きょうのぼくはどこまでだってはしれるよ/荒井良二 NHK出版

 

著者の絵本を始めて知ったのは、本当につい最近のことだ。絵本の読み聞かせイベントがあって、そこで置いてあったのを見た。タイトルは忘れてしまったけれど、ぼんやりとした絵と、フリーハンドの文字が印象的だった。

 

「おめでとう みんな おめでとう せかい!」

「いくよ あさやけ! いくよ ぼく!」

 

オトナだったら絵本からでも学ぶべきものがあるだろう。それは何?なんて難しく考えるのも大事だとおもうけれど。そういう考えはひとまず置いておいて、底なしに明るく前向きな「ぼく」の声を聞いて、それを自分の声に置き換えてみようと思う。本の世界にいるときくらい、余計な考えは放り出して、自分が内に秘めている可能性を信じてみよう。