百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2022年10月28日

 

本を扱う仕事をしながらふと考えるのは、自分は趣味の読書の延長として仕事をしているのか、仕事として本を読んでいるのか、どちらなのかということ。本を読むのは強制されているからではなく、自分がただ読みたいから読んでいる。乗り気でない時は当然読まない。だから、例えば仕事として本を紹介しようとするがあまり、本を読むことが苦行になってしまっては意味がないと思っている。あくまでも楽しく読みたい。しかし一方で、自営業で本を扱っている以上、より多くの本の良さをより深いところまで伝えるために、自身も読書の質を高めていかなければならないとも感じている。楽しく読む範囲内で得るものをどう仕事に出力するかを考えるのか、仕事の質を高めることを何より優先させるのか。いままでは前者に考えが偏っていたけれど、本来後者であるべきだろうと、今日思った。