百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2022年5月23日

 

昔は、「手に職を持った専門家」になりたいと思っていた。建築の仕事に触れていたこともその理由として大きいだろう。これだけは他人に負けない、という技術があれば、やっていける。逆にそれがなければ、やっていけない。と思って大学では建築を学んだ。

 

いまは、行ったり来たりしながら考え方も転がるように変わっていき、複数の「できること」を持てる人間になりたいと思うようになった。「二足の草鞋を履く」という言葉に対して抱いていた、結局何か一つのことに特化できない中途半端なもの、というネガティブなイメージもなくなり、やりたいと思ったらやればいいんじゃないの、と楽に構えられるようになった。むしろ二足より三足、四足と草鞋を履けたら最高じゃないの、と(足は二本しかないけれど)。その心境の変化は大きな成長だよなぁ、と、自営業とは違った学びを得られる平日昼間の仕事をしながら、考えた。こっちの仕事も、中途半端にやるのではなく、広く知識を増やしていかなければ。