百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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プロ論。

プロ論。/Be-ing編集部 徳間書店

 

私にとって、ずいぶん昔から読み続けている唯一と言っていい本がこれ。よく「擦り切れるまで読む」といった表現があるけれど、それに最も近い。表紙の紙はやぶれ、コーヒーの輪染みができている。コーヒーカップの下に敷いて使ったということになる。そんな乱暴に使った記憶はないのだけれど。でもまぁ、本との肩ひじ張らない気楽な距離感を保っていると思えば良いのか。

 

主に社会人になって間もないような、働き方が分からないとか、成功するにはどうしたら良いのかとか、そういうことに悩んでいる若者向けのメッセージ集。私は特に古舘伊知郎さんの言葉が好き。自分に自分に暗示をかける。今日もやれるって自分に言い聞かせる。

 

最近じゃ、新入社員やフリーターですら、つぶやきが多いと聞きます。仕事が終わって、「あーあ、メロンパンでも食うか」なんて。寂しいですねぇ。ちっとも感動がない。不埒であってもいいやと思ってる人は、「おぉ、メロンパンだ」と感動できる。この化学物質にまみれたグリーンがたまんないよなぁって(笑)。すると、そこから面白い物語が始まる可能性が出てくるんです。