昨年、猫を迎え入れた。房総で育った保護猫だ。命を預かるということに対しては最後まで躊躇したけれど、その愛らしさに毎日癒されている。何を考えているのかが本当に分からない。しかしたまに見せる「こっちはそっちにお構いなしに生きてるよ」感が、もしかしたら心地よいのかもしれない。
「猫のよびごえ」を古本で。帯の猫の可愛らしさに負けた。海岸を散歩していて偶然見かけた猫に運命を感じ、「誰か気づけ。気づいて家に連れて帰れ」と祈るも叶わず、よく分からない精神状態のまま連れて帰る著者。その姿は一切作家としてかっこつけてなくて、正直だ。