百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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せかいいちのいちご

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せかいいちのいちご/林木林・作 庄野ナホコ・絵 小さい書房 ※写真は特装版です。

 

庄野ナホコさんの絵を知ったきっかけは忘れてしまったけれど、優しさを感じるイラストに感銘を受けたのが数年前。twitterもときどき覗いている。愛猫のまめ子とすず子がとびっきりかわいい。URESICAの個展にも行った。こうして本屋になり、いまその絵本を扱っていることが、なんだか嬉しい。

 

「せかいいちのいちご」はある冬、白熊のもとに届いた一粒のいちごの話。翌年も、その翌年も、だれかからいちごの贈り物が届く。それは年々増えていき、白熊は大喜びするのだが・・・。なんだか嫌な展開になるのだろうか、と、頭にモヤがかかりながら読み進めるのだけれど、あっさりと終わるのが心地よい。結局、送り主は誰なんだろう。