百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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32歳。いきなり介護がやってきた。

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32歳。いきなり介護がやってきた。/あまのさくや 佼成出版社

 

著者との出会いは、当時住んでいた妙典での手づくり市。たぶん2018年だから、3年くらい前。手づくりハンコやポストカード、蔵書票などをつくる「さくはんじょ」の屋号で当時活動していた(いまは「はんことことば」という名前で活動中)彼女の、かわいらしくて、どこか懐かしい感じのイラストを見た。そんな彼女に突然ふりかかった介護生活を、cakesのウェブ連載で綴ったものをまとめて書籍化したのが本書だ。

 

父親が認知症になり、母親がガンを患う。正直、読み進めるのがちょっとつらいのだけれど、でも決して他人事ではなく、自分も同じ境遇になるかもしれない。家族の出来事に、正面から向き合うべきであるということを、教えてくれる。