百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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ぼくにはこれしかなかった。

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ぼくにはこれしかなかった。/早坂大輔 木楽舎

 

盛岡の本屋「BOOK NERD」の店主・早坂大輔さんによるエッセイ。会社員から独立して本屋を開業するまでの想いをつづっている。

 

「ぼくにはこれしかなかった」というタイトルが示すとおり、本屋としての自身を「他に選択肢がなかった」と語る。それでも、一切の不安もなくただ真っすぐに突き進んでいたのかというときっとそうではなく、「かりにつめたい冬の雨のようなジリ貧の日々がつづいたとしても、きみたちが心に秘めたほのおを絶やすことなくその商売を継続できるのか」と自らに問いながら少しづつ歩を進めてきた。その、地道にやるべきことを見出してきた彼の行動を、参考にしたい。