百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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家づくりのつぼノート

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家づくりのつぼノート / 西久保毅人/ニコ設計室 エクスナレッジ

 

設計事務所で仕事をしていたころ。自分は設計スタッフではないので直接的ではなかったものの、設計図や、完成した自由設計の住まいを見て、住まい手の想いが詰まっているのを肌で感じた。そのときのうらやましさが、後の「自分も自由設計で住まいをつくりたい」という想いにつながる。

 

「家は食堂!」という彼の考え方に、なぜだかすごく納得できた。寝室やお風呂やテラス付きの「食堂」。もちろん人によって住まいに何を求めるかは十人十色で、いろいろな考え方があるだろうけれど、私はご飯を食べるところ、というのが一番ぴったりくる。リビングよりもダイニング、という昔からの考え方が変わらないのは、ソファもコーヒーテーブルもテレビ台もいらないけれど(そもそもテレビを持っていない)、ダイニングテーブルとチェアがあってそこでくつろぐ時間は大切だと思うからだ。結果いま、コンパクトな住まいにゆとりをもって暮らすことができている。

 

設計者にとっても、これから住まいをつくろうと考えている住まい手にとっても、家づくりとその後の暮らしを楽しく有意義にするためのアイデアがたくさんあって、面白い。