百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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lines/Suzy Lee  chronicle books

 

ウィンタースポーツは総じて苦手だったから、あまり良い思い出がない。高校生の時、初めてスキー合宿に行ったけれど、全然滑れず、面白さを感じられなかった。スノーボードは、やったことがない。たぶん今後も縁がないと思う。

 

覚えているのは、小学生くらいの頃だったか、家族でスケートリンクに行ったこと。上手に滑れたはずはないのだけれど、ただ決して嫌な思い出ではない。見よう見まねでなんとなく滑り、なんとなく楽しんだのだと思う。もっと楽しんでればよかったな。

 

この絵本はページ全体がスケートリンクになっていて、女の子が滑っている。彼女が滑った跡を示す線がきれい。後半、一緒に滑る仲間が加わると、消しゴムの消し跡が線になる。鉛筆と消しゴム。二つの道具を使い分けて描かれる二つのストーリーの対比が面白い。