百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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The Book of Mistakes

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The Book of Mistakes/corinna luyken 

 

「失敗したっていい。ひとは何度でもやり直せる」耳障りが良い言葉だけれど、たぶん言いたいことの真ん中はそこではない。間違えてしまった。だからそれを消去して一からやり直すだけでなく、それを受け入れたうえでこれから良い結果を出すにはどうするか考えることが大事だということ。失敗をチャンスに変えるという気持ち。やってしまったものは取り返せないという潔さ。

 

目の書き間違いから眼鏡になり、首を長く書いてしまったことから首飾りが生まれ、頭に墨が落ちてしまったからそれを隠すために帽子をかぶせてあげて・・・。白紙に戻してやり直すことだってできるけれど、失敗したからこそ生まれるアイデアもある。だってほら、ノーベル賞級の発見って、たいていが試薬を入れ間違えたとか、忘れたとか、そういった失敗から生まれたって言うじゃない。