百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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まいにちをよくする500の言葉

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まいにちをよくする500の言葉/松浦弥太郎・文 ワタナベケンイチ・絵 PHP研究所

 

電車に乗る時、ドアが開いて一呼吸おいてから歩き始めるようになった。電車内で目の前の席が空いたらすぐに座らず、周囲の人やそこで乗ってきた人に譲るようになった。横断歩道にさしかかる直前で青信号が点滅したら、駆け足で渡り切るのではなく止まるようになった。我先に、と急いでいたのは過去のこと。そんな自分が嫌だと思うようになったから、自ずとゆっくり動き、他人に前を譲ることができるようになった。もちろんまだまだだな、まだ器が小さいな、と思うことはあるけれど。

 

「まいにちをよくする500の言葉」には、そんなちょっとした「こうしたらいいんじゃないか」という工夫があふれている。一つ一つは本当に基本的なこと。「100歩くらい譲ろう」これを読んで、「百歩譲って」をさらっとしてしまう軽やかな人間でありたいと思った。