
水声社の「知の革命家たち」シリーズの存在を知って以来、気になっている。数年かけて250冊を刊行するという、超大型企画だ。「20世紀欧米の文学・芸術・人文科学の諸分野において革新的な役割を果たした人々」を取り上げ、1冊で一人を解説するのだという。一覧を見て、ほとんどが知らない名前なのだけれど、現在の社会を形づくる思考を、分野を横断しながら一望俯瞰することができたら、きっと大人としての奥行きが深まるのではないだろうか、と期待する。「これは応援しなきゃダメだもんね。応援ですよ」書店で1万円で何を買う?というYouTube番組で、いとうせいこうさんが言っていた。いまの自分の気持ちはその言葉に一番近い。読んで、理解して、味わえるかどうかは正直分からないけれど、売れないからと萎縮して、そうした企画が表に出ないままになってしまうような社会にはなってほしくない。そんな想いが、本屋で本を手に取る一つの原動力になっている。