
「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因」(西林克彦 光文社新書)を何気なく読んでいたら、小学校6年生の国語の教科書に載っていたという文章が登場した。「正倉院とシルクロード」という書物の引用なのだけれど、これがなかなかスーッと頭に入らない。電車内で立ちながら読んだからだろうか。これを読み解かなければならない小学生の脳内が勉強モードであるのに比べて、いまの自分の、深く読んで理解する力は成長するどころかむしろ衰えてはいないか。「読みやすい」本ばかりを選択的に読んでしまっているのかもしれない。大人になって、それなりに本を読むようになり、国語嫌いだった子どもの頃の自分とは決別したのだ、くらいに感じていたけれど、とんだ思い上がりだったようだ。悔しい。