
委託の仕事で自由が丘へ。駅前のロータリー沿いに新しくオープンしたドーナツ屋さんの前には相変わらず行列ができていて、人気をうかがわせる。5年間自由が丘に住んでいた時に老舗本屋だったそのビルは、本屋さんの閉店後、改装してドーナツ屋さんになったのだった。文化の発信地たる本屋には見向きもしないのに、いっちょ前にドーナツ目当てに並んじゃったりして、なんて嫉妬したり、した。それが街の進化の結果だ、と言われればそうなのかもしれないし、そもそもドーナツには何の罪もない(自分だってドーナツは大好きだ)。それでも、なんだか煮え切らない気持ちになる。自由が丘に来るたび、心臓がぐつぐつ沸騰するのに耐えなければいけなくなってしまった。